こんにちは、ふじやです。
今回は「ニッチはいいぞ!」というニッチなお話。
ハウスメーカーで設計をしていたとき、ニッチは必ずと言っていいほどどの物件でも計画をしていました。
お客様から、こんなニッチを作ってほしいというご要望も多々ありました。
様々なニッチを見てきた中で、おすすめの用途や素材についてご紹介します!
ニッチとは
そもそもニッチとは…?
直訳すると「隙間」の意味のようですが、建築用語としては、壁の一部をへこませたもののことです。
用途によって大きさは様々です。
早速、用途別にメリットデメリットを交えてご紹介しますね。
リモコンニッチ
壁付けのリモコンをまとめるためのニッチ。
インターホン、照明のスイッチ、床暖房リモコン、太陽光発電システムリモコンなど、LDK付近に設置する大きめの壁付けリモコン類をまとめます。
ニッチに収めるメリット
・ひとつにまとまってすっきりする
・リモコンは結構厚みがあるので、その分の出っ張りをなくすことができる
ニッチに収めるときの注意点
・録画機能付きのモニター付きインターホンは、横からSDカードを出し入れするものもあるので、その分のゆとりをもって配置する
・機器によってはメーカー推奨の離隔距離がある(他のリモコン機器との距離)
・使いやすい高さに計画する(モニター付きインターホンが低い位置だと見にくいなど)
鍵置き場
帰宅したときに鍵をかけられる場所があると便利ですよね!
玄関の鍵、車の鍵、自転車の鍵など、ひとまとめにかけたいときは、ニッチがおすすめです。
ニッチに収めるメリット
・鍵をかけるフックや鍵が出っ張らないので、ぶつかったりしにくい
・収納場所が決まっていると紛失しにくい
鍵用ニッチをつくるときの注意点
・スマートキーの場合、玄関の近くだとロック解除になってしまう可能性があるので、必ずメーカー推奨離隔距離を確認し、離れた場所にする(車のキーも同様)
・鍵をひっかける勢いで背面のクロスが傷つきやすいので、強い素材(木など)にする
飾り
写真立てを置いたり、小物を置いたり、飾るためのニッチももちろんおすすめです。
玄関や廊下の突き当り、リビングなど、目に留まるところにあるといいですね。
壁に掛ける飾りよりも気軽に取り換えられるので、季節によって飾るものを変えたりできるのがメリットです!
上部に照明を仕込むのも素敵…
収納
ある程度凹ませることができる場合は、収納として使うのもあり!
埋め込み収納として、トイレや廊下などの狭い空間でも活用できます。
埋め込み収納の注意点
・埋め込む厚みが大きいほど、壁が薄くなるため、音が隣の部屋に伝わりやすくなることがある
・断熱材が施工できなくなることもあるので、設置できる場所が限られる
また、寝室の枕元にスマホ置き場用のニッチを作ったこともありますが、これはとても便利そう!私もほしい!と思いました。
ニッチのデザインや素材
基本的には、クロス(壁紙)仕上げで下は木の素材でしょう。
下までクロスで見た目をすっきりとさせたい、というご要望をいただいたこともありますが、
・埃がたまりやすい(掃除しにくい)
・傷つきやすい
という理由でおすすめできません。
背面は、目立たせたい場合はアクセントクロスやタイルにするのも素敵ですね!
それだけで飾りになります。
また、四角ではなく家のかたちのご要望などもありました。
これ、なかなかにかわいかったです!いろいろなかたち、試したくなりますね。
以上、ニッチはいいぞ!というお話でした。
メリットデメリットを理解して、素敵で便利なニッチを計画してください!
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