部屋の広さを調整するコツ

パースの描き方

こんにちは、ふじやです。

今回は手描きパースでの部屋の広さ感について!
なんだか部屋(床面積)が広く(狭く)見えてしまうな…という時の簡単な解決法です。

最も大事な過程

本題に入る前に、パースを描くときに最も大事な過程についてお伝えします。

それは、最初の構図決めです。

まずはざっと枠組みを描いて、バランスがおかしくないかもっと魅力的に見える構図はないか検証して、修正していきます。

コツはふたつ。

1、この段階で描きこみすぎないこと。

壁、床、天井 + (必要に応じて)建具、サッシ、大きな設備や家具 のシルエットを描き、バランスを見ます。

2、時間がかかってもいいので納得するまで修正すること。

難しい構図の場合、角度の微調整で何度も何度も描き直すこともあるでしょう。
でも、焦らずじっくりと修正しましょう。

細かいところまで仕上げてから、やっぱり納得できないと描き直すのはもったいない!
ラフが一番時間をかけるべき段階だと私は思っています。

部屋が広く見えるとき

この検証の段階で、なんだか部屋(床面積)が広く見えてしまうな…という時の解決策はとても簡単。

縦線を長くしてみる! = 天井高を高くしてみる!

床面積が大きく見えるということは、幅に対して高さが足りないということ。
幅を固定した状態で、高さを高くするのがおすすめです。
(幅より高さが短いことが多いため、高さを変えた方が微調整しやすい)

二点透視でも同様です。

また、逆に床面積が小さく見えてしまうときは、縦線を短く=天井高を低くすればOKです。

高さと幅のバランスに慣れるには

パースの練習をするときは、まずはグリッドで慣れていくのがおすすめです。

アナログのグリッド用紙や、デジタルのグリッド機能を使いましょう。

Procreateの場合は、ツールマーク→キャンバス→描画ガイドオンで表示されます。

 グリッドのサイズは、描画ガイドを編集→グリッドのサイズ で変更できます。

グリッドの準備ができたら、1グリッドの縮尺を決めて練習していきましょう。
例えば、尺モジュールで天井高2400㎜の住宅を描くことが多い人は、こんなかんじ。

慣れてくると、真っ白のキャンバス(紙)でもバランスよく描けるようになってきます。
まずは一点透視で慣れていきましょう。

まとめ

・パースを描くときの最も大事な過程は最初の構図決め

・部屋が広く見えてしまう時は、高さを低く修正する

・高さと幅のバランスはグリッドで慣れていく

以上、部屋が広く見えてしまうときの簡単な解決法でした!

最初の構図決めのコツについては、

二点透視のパースの描き方 の後半や、
視線の高さ(アイレベル)で魅せる構図にするには?

でも書いています。ぜひ合わせて読んでみてください!

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