こんにちは、ふじやです。
手描きパースの簡単な描き方について発信しています。
今回は、パースを描く上での基本中の基本、消失点(VP)と一点透視!
消失点の意味と、一点透視のパースの簡単な描き方について、お伝えします。
消失点とは
遠近法(透視図法)のパースを描くときに、遠くに向かって最終的に線が収束する点のことです。
パースの用語としては、VP(Vanishing Point)と表現することも多いです。
例えば、以下の写真と手描きパースでいうと、赤い点が消失点です。
このように、遠近感のある写真やパースには、消失点があることがわかります。
逆に言うと、消失点を設定してそこに向かって描けば、遠近感のあるパースになるということです!
一点透視と二点透視
先程の写真とパースでは、消失点が1つのものと2つのものがあったと思います。
消失点が1つのものを、一点透視
消失点が2つのものを、二点透視
と呼びます。
三点透視を使うこともありますが、まずはこの2つが描ければOKです!
一点透視のパースの描き方
まずは、描くのが比較的簡単で見る人にとってもわかりやすい一点透視。
規則性は単純ですが、奥行き感が感じられたり、高さ関係が伝わりやすかったりするのでおすすめです。
それでは早速、こちらの平面図を元に寝室のパースを描いてみましょう!
フリーハンドでも定規を使ってもいいです。
ポイントは、
赤:奥行き方向の線
青:横方向の線
緑:高さ方向の線
を分けて考えること!!!
下記の完成パースのように、
赤は伸ばすと全て消失点に繋がっている
青は平行な線になる
緑は垂直な線になる
ことを頭に入れておけば簡単です。
完成イメージ
①まずは、真ん中あたりに消失点(VP)をとってみましょう。
そしてそのまわりに長方形を描きます。(青:床と天井、緑:壁)
天井高さ2400㎜の場合、比率はこんな感じになりますね。
②消失点から長方形の角に向かって線を引くイメージ
※点線部分は描かないか後で消す
(赤:奥行き方向の 床や天井 と 壁の境目)
③ベッドを描いていきます。
家具は、一度床に張り付くように描いてから、立ち上げていきます。
(赤:ベッドの奥行き方向、青:ベッドの横方向、緑:ベッドの高さ)
④枕やベッドの脚、照明、巾木などを描いて整えます。
完成!
ポイントのおさらい
赤:奥行き方向の線 赤は伸ばすと全て消失点に繋がっている
青:横方向の線 青は平行な線になる
緑:高さ方向の線 緑は垂直な線になる
平面図を見たときに、上記のポイントを意識すれば、もっと複雑で細かい内容でも混乱せずに描けると思います!
ぜひ試してみてください!
二点透視のパースの描き方は次の記事でをお伝えします。
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