こんにちは、ふじやです。
手描きパースの簡単な描き方について発信しています。
今回は、視点の高さ!
以前、二点透視のパースの描き方の中で、リアルに魅力的に見せる構図についてお伝えしました。
今回はその続きのような内容です。
視点の高さ(アイレベルと呼びます)によって完成パースがどう変わるのか?についてお伝えします。
基本の高さ
基本は、一般的な大人の目線を設定することが多いです。
イメージとしては、150〜160cmくらいでしょうか。
立って歩いて生活する時の、よく見る慣れた目線ですね。
設定方法はこのようにします。だいたいでOKです。簡単!
あえて高さを変える場合
意図的に目線の高さを変えることもあります。
主役を強調したい場合
1番見せたいものが何かによって、高さを変えます。
例えば、こちらはリビングのローテーブルを無くしました!という記事を書いたときのパース。
ソファ前の床部分に目を向けたかったので、アイレベルを低く設定しています。
床面積を広く見せたい場合
少し高めにアイレベルを設定します。
床の見える範囲が広いほど、床面積が広い=部屋が広いという印象を与えます。
天井を高く見せたい場合
少し低めにアイレベルを設定します。
天井面が広く見え、上に向かって空間の伸びを感じさせます。
主役が複数ある場合
主役が複数あり、通常の高さだとそれがうまく見せられないこともあります。
例えば、下記のように窓から見える景色の良さとペンダントライトが主役です!という場合。
通常の高さだと窓が良く見えません。
そこで、アイレベルを下げると、両方よく見えるようになります。
このように視点を上下に移動させる、あるいは左右に移動させることで主役を目立たせる一番良い構図を探ることができます。
アイレベルと消失点
ちなみに、とても重要なことなのですが…
消失点は必ずアイレベル上にあります!!!
アイレベル上に消失点を設定しないと、パースが狂っていたり、建物が変に傾いていたりするように見えてしまいます。
極端な例ですが、こんな感じになってしまいます。お気をつけて。。。
視線の高さ設定のポイント
・視線の高さの基本は150cm~160cm程度
・主役や目的によって高さを変える
・消失点は必ずアイレベル上にある
以上、パースを描くときの視線の高さについてでした!
上記のポイントを意識して、魅力的な構図のパースを描く参考にしてください。
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